2:収容力を比較しよう

現在のランドセルはそれぞれメーカーや工房によりメイン収容(オオマチ)に対する考え方が異なります。そんな収容力を比較してみましょう。

※A4フラットファイル対応 11.5~12.0cm

軽量モデルや工房系さんに多い収容サイズになります。軽量を意識したモデル(革も含む)に使われるサイズですが現在の教科書事情から考えると小さめ。特に2020年くらいから容量は大きくなっている傾向がありますので個人的には少し容量不足ではないかと思います。

※A4フラットファイル対応 12.5cm

現在、もっともポピュラーなサイズになります。大半のメーカーはこのサイズがメインで採用されてます。現在の教科書事情やタブレットの持ち帰りなども含めて現在の状況に最もマッチしてるサイズとも言えます。

※A4フラットファイル対応 13.5cm

近年徐々に増えてきているサイズになります。2025年度からは各社このサイズが登場。各部フレーム補強などもきちんと意識したモデルが多く今後も徐々に伸びていくサイズ。またこのサイズだと1年生時なら水筒も入れていけます。小さく背負いなれないお子さんが転倒などした際に両手が空いている、前方に危険物が無いというのは非常に大事。負担軽減機能で負担を少なくできるのであれば次に大事な「安全」を確保できるという意味でもお勧めのサイズです。

※A4フラットファイル対応 13.5cm+ワイド収容

今期一部メーカーの極少数の製品で新規に採用されるサイズになります。ワイド収容にすることにより筆箱が縦置きで収容(幅内寸255mm)大マチスペースに約3cmのスペースが空きますので高学年時に非常に便利なサイズ。ランドセル自体の幅が従来のモデルと変わらない設計ですのである意味では高学年を考えた際には非常に有効なサイズになるとおもいます。

※A4フラットファイル対応 14.0cm

従来のランドセルの考えとは異なりリュックサックのように1BOXということに主眼を置いたサイズです。このサイズは前段を無くしメインを大きくすることにより重量軽減と小さなお子さんには使いやすい「なんでもガシガシいれちゃう」という考え方で活用できるサイズ。現在はまだ製品としては少ないですが負担軽減、軽量かも含めて増えていく可能性のあるサイズです。

以上のようにランドセルにはメーカー工房により色々な収容サイズが出ております。

また近年では前段(中マチ)を拡大して最大容量を確保するというモデルも出てきております。ですが前段の場合、背中と底が一体形成になっていないためあまり重量物を入れてしまうと後継荷重が強くなり負荷が大きくなる場合もあります。ですので前段(中マチ)はあくまで夏休みや冬休みなど持ち帰り品の多いときの予備収容。あるいは割烹着や体操着などの予備スペースと考えてください。また前段(中マチ)は当店では高学年になってある程度骨格が成長してからの活用が友好的だと思います。ですので低学年時は是非ユーザーさんが拡張マチの管理は見てあげてくださいね。

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